<1482>「香はあたしの骨まで辿るだろか」

 肌居のまと、

 そこからぐいと手を下れ、

 そこからぐいと

 手練れの、香がそこここを過ぎるよ、過ぎろ、、

 過ぎろよ、

 通おうか、、

 私が、がばと身を起こして、、

 香りの、通おうかと、

 思案思案し、、

 身もぞろ、ぞろ、、

 ひとつふたつ付いてきて、

 そのあとを継ごうか、行こうか、どうか、、

 なんだ、、

 だだだら、

 だだら、だだら、、

 

 肌居のまと、、

 いち呼吸の華美な過ぎ方に、、

 触れ、、触れて、触れ、、触れて、、

 いまをおそう、、

 身体になにのはやさも感じないけれども、、

 誘う、、あらがい、誘う、、ままであてがう、、

 あてがったままで過ぎよ、、

 皮膚を、、でん、、

 でん、

 でんでん、、でんでん、でんで、

 でんでばらら、、

 からから、

 と、、

 伝おう、、

 伝おうぞ、よう、のう、よう、、

 よい、、

 

 ははは、はあん、、よう、

 なるほど、、

 いい身振りをそこここに持つのじゃないか、、

 誰かしら、、

 身が、、

 身が、、絶えずつきささる、、めりこむ、、

 力を、、

 力を蓄えて、、いや、、たん、だ、だだら、と漏る、、

 漏るほど、、

 漏るほどのものが伝っていく、、

 浴びて、浴びようず、

 浴びていかば、なら、ならんばらん、

 ならんばならんばらば、、

 どうや、ほどくか、とかまいか、、

 香の下敷く、行方は、行方は、、

 私など、香だろか、、ふいだろか、、

 揺らぎ、揺らぎ、、揺らぎ、、

 あたしの骨まで辿るだろか、、

 はい、はい、まじろ、、

 まじろに出来上がった、沸点、、けむが立ち、

 まじろ、、

 私なと香なりとそれぞれのふいなりと、、指を入れ、、

 はたはたとかきませ、かきませ、