<1486>「初と底」

 波のまなか、波のままなか、、

 波のまなか、、それから?

 ごとり、ごとり、、

 それから?

 僅かな隙間に立って、、こちらを、、

 見詰め、、

 あたしは、ただ、肌居から、、

 空気へ、、

 接触面へ、、ほうとぶつけていた、、

 それが、波なのか、どうか、

 それが、、ひらくのか、どうか、、

 が、、

 はつとはわからなんだ、

 わがらねか、、どうか、、

 面を伝う、、

 あしぞこから徐々に震えをきたしたもの、、

 面を、、

 ぞろ、ぞろと伝う、、

 

 を、を、

 ひろやかにし(・・・)、

 を、を、、

 かるがる、、たとい、器だとしても、

 ごとり、ごと、ごと、と、

 ひとつの沈黙を持って、、

 さあさ、さ、ここへ、

 明けているかろやかさへ、、

 あしぞこからどぶどぶと潜り込んでいき、やい、

 の、の、、

 うたいの姿、、

 晴れて、晴れて、、

 いまわのゆるぐ踊りをさ、

 燃じた、こころもちの、

 燃じた、もうずっと下方から、あしぞこから、、

 だり、だり、だりだり、

 ト、、

 静かに持ち上がってきたさ、、

 ええ、そのなかへ、おん手を、

 を、をゥ、、

 

 かじく、ケ、、かじけた、、

 もの、

 ひとりでにぞこへあらわれて、、

 ひとりでに手を振る、

 ゆれのははあ、

 かるやかさの、はははあ、、

 を、、

 ものにし、、いま、ぞこで咥えている、、

 いま、ぞこで、なにをかを、、

 全身に伝って、、

 なあ、と、、

 なあ肌居のきまりよ、揺りよ、

 と、、

 大胆にその無法が、、

 伝わる、、

 ケ、など、、はつと見えたままで、、