<1488>「響きの出る時刻に」

 かたかたかた、、

 かた、かた、、

 た、、

 おうい

 ・・・、、

 おういと言っています、、

 何事だろうか、、

 なにか、あなたも、目がアいていたか、、

 アいていたか、ということも、ないとは、思いませぬか、、

 どうれ、おい、、おうい、、

 と、、

 行方を、、たから、たからと響かせながら、探り、、

 ずるずる、

 ずるずると、物事の、全体が、、

 響きおうていよう、、

 響きおうていようとするのを、あなたは見ますか、、

 なに、なに、、見るには違いがないだろうけれど、、

 だらだら、

 だらだらと響いてこちらへきかせてくるに相違なかろうけれども、

 ふたりがた、身体が、

 かたりかたり、かたん、、

 かたん、と、、

 床へ響く、、

 往々にしてこのことは、よく、、続かれる、、

 

 随分先きの方、、

 随分さわがしい身体をあげるのじゃないですか、、

 さて、どうして、、

 随分に、ん、ん?、、

 かたりかたり、と、、

 響きが続き出してくのじゃないですか、、

 どうですか、、

 と、、言う、身体で、肌で、、

 ざんぶ、ざんぶ、、よい、よい、

 と、まおし、、

 まうしはじめていた、、

 

 おうい、とまうしている、、

 身体の全体、いや、ちょうど見えないところから、、

 ずらずらと一散に、、

 まうし、、

 ふらりふらり、、

 ふら、と、、

 かけひあわせていた、また見事なものだなあ、、

 あなたも同じようにしてそこへ、そうやって目を、、

 アいていますかな?

 など、、

 いくつものいくつもの声をそうやって、

 繋ぎかけていき、、

 そのはたのあたりはましろに光るだろうと思う、、

 思うとそのままで出でてくるの、、身体の、

 身体の立ち上がって、、

 文字から先きの方、、

 方途へずらり、

 ずらりとおりてきて、その肌へ、、

 ただ染みてきている、、