<1490>「さわぎの下方へ手をする」

 持ち来たった、と、言うような、、

 一条の風が、

 またぐるりと囲み、最遠方、、

 また、湧き上がったというようにして、、

 また身のなかほどをおそう、

 そのようにして、、一路、

 なにがな、道が、色が、

 少しく滲んでいる、、

 滲んでここいらをどうどうと打っている、、

 打っているものものがここを伝えてまだ僅かに、

 僅かにあれる、身体、

 その装いのありかた、、

 私が風を通していく、

 いくついくらいかほどでも、

 そのままである、、

 

 なにやか無数のもの散って各々へさわいで帰っていくのかもしれない、

 ような映像が、

 静かに映りました、、

 あたしはそれで持ち応えているだのなにだのということはちっとも考えはせないわけですけれども大仰な、、

 いま、身のなかからどうしたって湯が立って、、

 その煙が、私を巻き始めるの、を、、

 ただなにとはなく見る、

 見つめて、、

 だらりと続くその歩幅にけむが巻き、、

 少しく浮かれはじめた、、

 どうとそのまなかへ打って出た、、打って、

 打っていたと見え、そのまま、、

 裸に違いないが、その最下方へ、、

 だんだらだらと響きを作ります、、

 

 あの、きこえてもらいますか、いくつも、、

 どこまでも跳ね、、

 どこまでも等しくうちさわぐことが続くとは思うのですけれども、、

 ずらりとそのなかがわを出して、、

 べらりべらりと、ようよう、、

 よう、と打つには違いがないのですけれど、

 ざんじまっていて、、

 そこに待っていると、あやしい手がはいり、、

 内側、 をかきましている、、

 なにやら静かに、して、、かきましているのが、見えている、、

 どろりとする、

 腕の中でどろりとする、、

 その最下方を抱え、、

 いまのいまにながら、

 そこにただまったくの身体がはいる、、

 まったくはいってただ熱のおこり、

 姿が、仕草が、、

 まともに、続くらしくなってくる、、

 その勢いをきいて立ちほうける人、、

 もの、

 ものがたわむ、かためる、

 跳ねる、、

 そのさわぎの下方に、身体をふりまわして、