<1491>「自声を招ぶ」

 あのう、よいのかな、、ですとかの、まず、

 自声を招ばうことをする、

 なにものかの形がこの空域を通って黙って立ち上がってくるという、きっと、

 そういう訳のことで、、

 まず、自声を招ぼう、、

 どんなにか、たん‐たん、たたんたたんと、、

 響きが継いで、、

 ははあ全身のなかほどへいくらもいくらもそれは通ったようなのですぜ、

 えい、

 えい!

 ト、またその掛け声、

 掛け声の揃ってここに、生きて並んでいるということ、、

 生きて並んでいるものの自声を、、

 じり、

 じり、・・・

 ト、、身体を揃えて見つめているのです、、

 

 そうした放射の、まわりさま、、

 視線のとけこみよう、なだれこみかたに、

 私も肌をつけ、、

 そこから振るえが伝わってくるのですぜ、、

 など、

 嬉しいこと、嬉しいこと、、

 ト、、

 ひとり自声の感興はでらり、でらりと、、

 私の肌の裏側を、、

 私の肌の裏側をぞら、ぞら、

 ト、

 ほんの僅かな振動で見つめるのうです、

 

 そんなところに行き逢うたとても、

 まず、招ばれた自声が、、

 そこへはなやぎに来るよう、

 どうしたってそこへ、

 下方から立ち上がる熱のその所在を明らめて、、

 ぐい、ぐいぐい、、

 ぐいぐいぐい、

 ト、、

 陽気にそのまんまなかでうちさわぎ出すのうさ、、

 見たかい、見たかい、、

 そこでうちさわぎ出すのうさ、、

 と、、

 静かな町並み、、

 そこへ僅かばかりに吹きはじめる風の、

 かよって、、

 自声を、自声の残りをたんたらたんたら、

 ト、

 ひきたててゆきながらさ、

 どうどこに、どうどこに、、

 どうどこにあばれこみようのさ、、

 などと、、

 身体のなかにいくつもいくつも垂れて、、

 私はその所作のなかでぼうと燃ゆ、

 ぼうと、ぼうと・・・