<1503>「無窮の色味」

 招び声、なぜか、ひとつから、ひとつ遠く、、

 その姿の、かしこ、、ゆく、

 招ばれて、ただ、すくと立ち上がり、、すくと、

 けむりながら、そこへ、、

 言葉をあらはしながら、、

 ある、、長い時刻で、どうどうという音を立てて、

 行く、どこまで、かしこ、、

 あらわれ、あらわれ、、

 ひとつのなかへ順次混じりながら、、

 ひとつのことを言わうとする、、

 

 たれかかれからか渡り、

 渡りながらのもの、流れて、、

 流れているとそこへ、すいとあらはれる、、

 あらはれながら、長く、のびやかに生きていて、、

 生きていると、、だだらと溜まり出し、、

 出したら、そこからたれか、

 という、、

 うたいのほど、

 うたいの続きを、、

 ここにすみやかに見せる、、見せているが、、

 どう応えたらいいのか、、

 一瞬間、いや、、無窮のなかで、

 生まれたまま、、

 いや、エネルギイは、惑いを含んで、、

 そのままで回転する、

 跳躍し、、

 身体からいくつもいくつも遠い日に垂れていくもの、、

 そのまんまなかで、

 ぽう、

 ぽう、、とする、

 あたしは、無窮の色味に、ひとこと、挨拶を、

 ほんのひとことと、、

 

 そして、うるみかける、、

 身体だということを知り、

 その、いくつもの泡は見事にうたいながら、、

 くれながら、、

 いくつか軽く、

 いくつか方々へ、

 円を描き、流れていくこと、、その領域に、

 私は、黙っていた、、

 いちごんを足し込み、そこに風が流れた、、

 私は立っている、、

 その空間に垂れるままにして、生きている、、

 たれかかれか、、

 いちごんを渡し、

 上手く風が通ると、、

 もう、いくつもの既知の場所へ、、

 砂の身振りが見えて来、、

 ひどく、ひらけているということ、

 誘う、いくつものうたい、、

 私はそれを、 別の側面をあらはにしながら、

 黙ってきいていた、、

 ここに風がいくつもあり、、

 ただそのまんまなかへ垂れて生きてくる、、