<1504>「呆けた顔貌」

 身のなかに合わさっていてただ肌の先方へ当たり、

 そこからどうやらどうやらか漏れて来たら、、

 はげしいヒ、、

 はげしいヒの惑いの内側に身をあらしめる、、

 吹いて、、

 吹いたままになって、、身を、

 そこにあらしめる、、

 生きた姿が、

 ちょうどそこらへんにまともに当たっていると思うと、、

 なにかは、分からないながら、、

 分からないながらも諸方から溜まり、、

 すみやかに生きてくる、、

 そうだこのような、はれやかな身の流れを、

 黙って持っていたのだと、

 たれかかれからか語りやれ、

 

 それという仕草も、

 身のほどきかたも、、ないまま、、

 身もなにかぐらぐらと混ざり切ったまま、、

 そこへどうと声を掛ける、

 いちになって起立、いちになって起き上がり始めた、、

 そしてそのまま跳ね出したりもするのだ、、

 するのだと、隙間から、諸方へ、諸方へ、、

 ある、僅かな形を取ってすみやかになり、

 ある、あれ、、

 ヒのなかでまぶしい、

 ヒのなかで大層に跳ねまくり、、

 混ざり切った姿のはげしいうたいを、、

 あなたのはらなかへ静かにおさめ、、

 ぼうっと照り出して、

 いちようのおんどを持ったまま、

 互いが、互いの仕方で踊り出していたのだ、、

 

 互いが、互いの仕草で、、

 もうふらふらになるほどに踊り、、

 まだ、ほうけたがんぼおで、風がよく通る方へ、

 ずらり、ずらりと人がうねるほうから、、

 もっと風の方へ、、

 集めて、、

 姿がそれだけはなやぎきったものに、、

 身をあずけて、、

 そうして生きてきたところに、いちようの動きをそえる、、

 そえたままのもの、、

 呼吸に触れて僅かに生き出すもの、

 生き出したままでちょうどはなやかな、ところが、、

 あたしにもあり、

 触れているところ、、

 呼吸が、僅かに振れて伝ってくるところにほうけ、

 ほうけたがんぼお、、

 を、なにのおとがせいという訳のところでもなく、

 だらりと置いた、、

 置いたところから、まだと、まだと伝ってくる姿の、、

 まんまなかへ、目が奪われたまま、、

 離れることが出来ない、

 ように感じていて、これは、たしかな温度をしたものの、

 たしかにだらりと垂れ込んできた姿なのだと思う、、