<1508>「風のなかに映る」

 騒ぎのなかにあって私の中にないこと、、

 を、

 そのままの態勢で、存分に、知らしめながら、、

 また奥に流れ、、

 奥側にうたい、伝い、、

 また奥に流れ、

 私の中をうたい、

 伝っていく、、駆けていく、、

 私、なかの騒ぎ、、知らない、

 なにやからやか大きな声で駆けていく、、

 そのなかへ浸透する、、

 身もそのように大きく、浸透する、、

 知らない、知っている、、

 ひたひたにひたされて知っている、、気持ちが良い、、

 そのはざまのなかにゆっくりと傾いて、知っている、、

 気持ちが良いまま、

 なんだ、、落ち着くなあ、とか、

 ひとこと言う、、

 

 騒ぎのさなかにあって私は諸方を揺り動かした、

 と、、

 言えたり、言えなかったりはする、、

 なにかね、あたたかいままで、、

 それが、まともに肌の皮膚の裏で、

 まともにあたたかいので、、

 私はぞんぶんにそこのところで揺れているなどということができる、

 香を嗅いで、揺れて、倒れて、また浮き上がってくると、、

 そのままの声がだらだら、、

 そのままの声がまただらだらと伝いあうように、、

 そこへ、諸方へ、、

 静かに身体をあらわしきって、、そこへ、

 すうと立っている、、

 ああ、、なにか、、あそこにまたやらかく立って風に当たられたままに自然に揺り動いているもの、人々、見て、、

 ひとりと安堵したな、とか、、

 なんとも気持ちが良いな、などの、、

 動きが続いていく、

 

 騒ぎ、そのなかへはいる、私、

 うわ、

 うわあひゃっこい、なんだかぬるぬるするう、

 なんて、、風の中で、、

 私が立ちほうけて、

 騒ぎの内外で、、

 ありえて、、新しく歩ませるものそのものすごい仕草、

 それのなかにいる、、

 過去のなかの揺りにまた騒ぎのいちうごきを、

 知りえる、、知りたい、

 風が通る道の中で暮れて、、

 立ちほうけたら気持ちが良い、

 なんて、、ゆるやかな、

 ほどけたままになったもの、、

 揺すって、、揺すって、、次第、、次第に合わさっていく紋様

 そのなかを通る、

 そのなかを通る、、まったく、

 身体が映って、、騒ぎを過ごして、、