<1520>「呼気を線の上に、どうとくれろよ」

 続々と、生まれてくる線の上、

 ひとり歩行した、線の上、、

 一等きらびやかな、声が、鳴り続く、

 その、正面にまわって、

 いくつもの光線を受けて、浮かんでいる、、

 来歴は、来歴は、、

 はてさて、どうなのか、

 はて、どこなのか、、

 が、なにか、よく分からないところではあるが、、

 そのイメージ、を、どろり、と、ここへ、

 とかしこんだ先に、

 辛うじて、ここへ歩を立てるものがあるのです、

 辛うじて、、いや、軽やか、

 

 あたしはただ肌なかでそのような音(ネ)のいくらもあるのを感得していましたが、

 今、に呼気を、、

 今にくれろ、と、いう、

 大号令に、どうんと音立てて、、

 こちらの方へ、どくどくどくどくと生まれてきましたので、

 大変驚いた、

 そんな騒ぎにはしんそこから大変驚いたのですが、、

 いかがなものか、、

 私は、指先から順に、その大波のなかへ全体をつけて、、

 日、日と濃縮して畳まれてゆくのです、、

 畳まれたところへ日、日と踊り出でてゆくのです、、

 どうにかたくわった、、

 身体も、どうにかたくわった、、

 たくわったまま、、この大号令のすさまじさのなかを、、

 まっすぐに抜けてくるのが見える、

 と思います、、

 

 ははあびらりびらりとその駆け出しのさまを、、

 まともに呼吸したままで、、

 もっかそのようにはき出したままで、

 とおくへ、、まともなうたいを連れてゆくのが見え、

 ははあ上手くはき出されるとこんなに良かった、、

 大変身体が上手く浮かびやがってくる、、

 そうなってきます、、

 ひとりでに、そうなってきたところへ、満身の、

 どくどくとしたいきおいが、この左の手のまなかへ、

 まともに殺到してくるのです、、

 それが、どうしても分かりますから、、

 どうしてもそのなかへ続いて来ました、

 身いっぱいの動き、

 身のさわざわとした振舞いに、

 ゆっくりと手も混じらせてゆくのです、、

 混じらせたらこんなにパチ、パチと弾けるのだな、、

 といい、、

 諸方をまるで どろどろにとかしこむような形で、一切見ますけれども、、

 そのめィの光り方をあたしは裏側からさわざわと しておぼえている、、

 あんまり当たり前の意味を持っていましたから、、

 それに、いくどもいくども驚いたのです、、

 大変驚いた、、そこに息の根が筋を膨らませていた、