<1539>「黙って肌が点滅する」

 なにどとなくそのなかへ出て来たようなのだな、

 誰かしら、、

 誰かしらとうたいましょうか、、

 あなたが身の振、振とするのを使って、、

 ここへ鳴りましょうか、

 いくつもの手合い、響きをなしている、というより、、

 へたりと貼りついて、

 そのなかで自由にうたわれる、

 場面を見ていた、

 しんとした、そのなかの、場面を見ていた、、

 僅かですから、呼吸を通してください、

 (あれ、そんな、だって一度吸い込んだら、またたくまに一面へひろがる、ずらりとずれる)、

 そんな、身体の作法のなかに眠っている、、

 眠っているものを、僅かに見つめ、、

 僅かに華やかに、、

 その胞子が、うまい呼吸から生まれた、

 呼吸を、見つめていたら、全身へ、

 全体へ行き渡る、、

 それで、黙って肌は、点滅している、知られること? はそうない、そうあるものではない、

 と、あからさまに言い放つ、、

 姿勢が、線が入るのではなく、、水分が上手く踊るようになること、、

 を、この時間に見留めた、

 ざぶざぶ、

 、、ざぶん、

 ト、僅かにたまっていった、、

 私は、掬う仕草をする、

 

 お前さんがそうしてましょうめから入って来ました、

 そうしてましょうめのうたいの姿の中に入って来たと言えるのです、、

 身体か、どうか、、どのように、

 一個の日に、

 うまく流れ込んでいく、

 うまく流れ込んでいく、、その姿が、見えていたのです、

 あたしは声を掛けるかな、

 どこまでも低音部分の、

 耳の奥に潜り、耳の外に出でて、

 心底に響くだけになったような、、

 そういう声を、掛けるだろうかしら、掛けているのだろうかしら、

 ト、そんなことがどこへもあるうち、

 ぼつぼつと出でて来ましたから、いちこの日に、、

 うまく、身体を潜り込ませてはいけるのです、

 そのなかに住んでいましたから、、

 (あれ、それで、しかし多分に含んでいた、水分が踊り、私は本当に 空気的、空気になじんでいた)、

 これは、当分の行き来なのか、どうか、、

 響くリズムが、水滴が、、なかをめぐる仕方が、、あります、

 それは私の前からありまして、、

 私はその跡をうまく辿る、ここへ着きます、

 ここへ着いたらば、爆発した声をば、、

 いつまでもいつまでも貫かれる声をば、

 ここの空気へあててください、

 私は会いました、、

 なにという日のなかの姿の振り方に、