<1559>「呼吸のなかがわ」

 この通過する、

 ・・・、

 この通過する、日の、なかに姿を見せる、

 私は、いつまでも当たっている、

 いつまでも華やいだ姿を見せる、、

 なにせ、そのように陽がはげしいことを、、

 どこまでも、感興、確かめているから、

 私は、呼吸の姿になった、、

 出始めていくかたわら、

 戻り始めているかたわら、、

 あいだ、あいだの、小休止、なくなって、、

 なになにだらりと潜り込んで来ているもの、

 を、なんどとなく呼吸する、

 時間で、渦になっている、、

 ああわたし、渦になっているのかもしれないな、なんて、、

 

 だいだいだらだと、巡る巡る回転のなかがわ、、

 回転のあとに残す言葉、、

 身に届き、

 身からそとへ出でていたまま、

 を、はっきりと捉えた、、

 (あ、私は、回転のなかがわ・・・)

 あ、私は、回転のなかがわ、、

 いつまでもいつまでもの輪、のなかがわ、、

 ずいずいずい、ずらりずらりと、いちどきに呼吸の合う、

 なかがわにそのようにして、居た、、

 一度呼吸を試みている、、

 のを、

 静かな姿勢で見つめているものがありました、、

 それは一音響、一室の中です、、

 

 あいだの道、がそっくり不明で、、

 風だけが通っている、、

 その他はそっくり不明で、

 なにがしの、挟まる、、余地をのけて、、

 そこが全風景となる、、

 あるいは、私は、意図的に、あいだの道を、見ないようにもした、

 (本なにかに集中したりするとさ)

 あるいは、それで、全風景の、一粒ずつがうまく呼吸されたのさ、、

 一粒ずつがうまく流れ込んでいるあいだ私はほうけていた、

 ほうけてほうけて、、

 その囲いのなかを僅かな行きが過ぎる、、

 行きがあたたかい、

 あたたまって、私はもうきっとそのなかで、、

 なか、、・・・?、なかがわ、、

 ・・・、

 一連の、循環の、順次の、華やぎのなか、なかがわ、、

 身体が出来ている、

 身体がそのようなさまを持って出来上がっている、、

 私は、それを長い時間に見た、

 見たよ、、

 見ていればそれは必要のなかでこう、踊って来る、、

 どうだ、あれが全風景の室、、

 呼吸しか通わない、あの室の、・・・