<1562>「私はここの通路で何をうたう」

 回り、回ると、そのまま、身体に付いてきた、、

 回転の風景のところへ、、どうにも、浮き上がり、生きる、

 生きると、どうにも、表面が、様々で、、

 私は、ふとそこに立っていると思った、

 立っている人からの声が聞こえる、、

 なにか、ぼんやりと、呟き、そのまま、うまくけむの中に紛れてしまった、、

 それに、行き会おうとする人たち、、

 行き会う人たち、

 行き会った人たち、、

 一連の、会話場面のあとで、なにだ、

 これはなにだ、なんだったのだ、、

 と、各々が、そう思おうだろうこと、、

 そのボウとした線上に、真っすぐ立っている、、

 真っすぐにこちらを差している、

 その生きている姿、、

 

 そのなまなまとした風景の場面を去り、、

 私はほかの、ほうとしたところへ手を差し込んだ、、

 差し込んだところから、じわりじわりとひろがるもの、

 (あれ、あそこから、まともに呼吸がひろがって、なにか、長くなる、ほじくっていると、ひろくなる)、、

 私はその穴にすっぽりと収まるだけのことはある、、

 こちらを見て、あちら、それから、呼吸の、往復、、

 あたしはまたこちらへ揺れる、揺れ返る、、

 そんなに仕草が増えてきたか、、

 徐々に徐々に増えてきたか、、

 なるほど、不思議で仕方がないけれども、、

 あいだに、新しい指をうませる、、

 うませたもの、そのまま、差し込ませ、

 うまれさせる、、ふたたびひろがる、

 心地に、そうっと住んでいる、、

 たった膜一枚を隔てて、、

 行き来は瞬時だ、

 往復は、瞬時だ、、

 

 私はここの通路で何をうたう、

 あるいは、ほうという息とともに、どうして紛れて行く、

 さあ、そんな、、継ぎ目のことなど、、

 このめまぐるしさの狭間の継ぎ目のことなどを、、

 云々する、あれは、ないのではないか、

 おそらくないのだが、、

 連結さる、そのもの、泳ぎのひとつひとつは、華麗ではない、

 が、うまれて、、はなやいで、、

 さわぎが生じたの、

 それから、じっと見つめている時間を、ひとつの中心に置き、

 置きながら、それも面にし、、

 多面体、多種多様の色使いのなかに、うめこまれるように、あたしの身振りを、そのようにした、、

 そうすると、一対一の、時間のさまは増えていた、、

 私は、このどれもと肌を接し始めているから、、

 空間も、なにかと長く、ひろく、、

 その声の響きかたも色使いの反射により様々、

 そう思われた、、

 順に順に言葉がほうとした姿をし、、

 順に順に肌に紛れやすくなってくる、・・・