<1584>「手から姿も漏れたでしょう」

 その方向の中にあたためたのを、、

 手を、手を、見ていて、

 あたたまりきって、ままで、穏やかな姿を、そこに留め、、

 またも、だらり、だらり、と、響きはそこに絶えず、続いた、、

 見えていたのだ、どういう訳か、、

 どういう訳か、身体が続いていて、、

 その、方向、空間、アいているところへ、

 何か緩やかに、出でて来ていた、、

 ものが、そのまに、まともに挟まり切って、、

 揺れて、方向へ、

 

 あ、はい、、そのような仕草を、かためて、、

 漏れ切って、、

 だだだら、だだだら、

 あ、はい、そのまにままに漏れて来て、、

 印字、わたしは、姿だ、、

 ここに、打つ、打つ、、

 あ、そう、ね、増えて来たの、

 またひろい空間を取った、合わせた、、

 そのままの姿が、打たれて、

 過ぎてくるのを確かめることにしていた、

 時間が、形、熱、温度、漏れて来るのを待って、、

 ささやかに声を掛けるようにしていた、

 あたしが、過ぎて、漏れても、、

 それは方向に、良い、、

 それはすみやかな姿の移りに、良い、、

 軽げな、身体をそこに挟み、、

 そう、ま、どうしたって、温み、

 緩めた、日の、移りの、姿や、なにや、、

 発生ざま、、

 あたしはゆらゆらとした歩、また、歩、の移りを、、

 刷きを、、

 その場に移さした、のさ、、

 

 それがややあって、、

 あたしは歩を踏むだけ、

 掴まえるだけは、染みて、染みていくのに違いがないのだわ、、

 それもあって、、

 どうにしかして、運ばれたものが、、

 そこに、当たり前の姿をして、いるのじゃないか、ないかな、、

 色の移し、

 あたしの絡んでゆく行き方を、、

 その場に、さわぎあって、おさめ、、

 共通の、色味、、

 身体が振れる地点で、、

 さわざわと、身体が振れる地点で、出合い、、

 まったく潜られたものだと、言いかける、、

 言いかけた熱はどうもこの場に、漏った、、

 漏ったままで来たのしょう、、

 それ、渡して来れさんしょ、来れるのですから、、

 じりじり、じりじり、、

 あたしは居たでしょう、漏って、、

 姿に違いないところに、

 ぼうとした、膜が、熱を持つところに、、

 すみやかに、あらわれて、

 だらりと居る、居るのでしょう、、