<1593>「声の多層な人、巧みな人」

 そこにやっと合わさってしまうものがあったから、、

 なによう、なにぶん、、

 あなたがあたらあたらとそのなかざまに進めば、、

 そうはっきりとあらわれてくる、

 どうと、どうとしていながら、はっきりとあらわれてくるのを、

 はっし、はっしと続けている、、

 続く、、

 ま、やだわ、どこからどこへも浮かんだわけですけども、、

 ひとが糸のように連なって、、

 ざい、ざい、つるん、

 ま、やだ、どうしてどうして、そこにいたらばあらわれてくるんですけども、、

 ぞうわぞうわ、、

 なに、あたしのなかざまのこと?

 なにのことだだれだ、

 

 ええい、ええい、いよ、いよ、いよ、

 は、・・・、は、・・・、かたん、

 さら、さら、さら、、

 いよ、いよ、いよ、

 どんでんから、からりから、うん、うん、、

 ま、あれ、あれはそうですね、

 うん、いよ、呼吸だね、、

 探りつ、着いたの?

 は、・・・、は、・・・、いよ、いよ、、

 どこだろう、声の多層な人、巧みな人、、

 いよ、いよ、さわがり込んで、、

 さわがり込んで、

 さわがり、さり、さり、さら、さら、うん、ま、

 ま、そうさ、いよ、呼吸、いよ、呼吸、、

 ゆらり、ゆらり、げ、げ、、

 げ・・・、・・・?

 こなたにあるだろう、や、、すすみのさしはさみ、ゆるるやかな人、いよ、いよ、、

 

 なにだどれだこなた、

 わけを聞き知るに及び、、

 あなたあなたそこの表面で、きちり、きちり、と黙り込んでいましたよ、、

 ま、ま、いや、、波がひいていくのかしら・・・、

 いんや、いや、どちら、かなた、、からうたい、、

 いよ、いよ、、リズムリズムリズム、

 もののあいま、すぐ知り、すぐ生きているところへ、、

 いん、いんと、響きがきましたよ、、

 さしょうのものといい流れといい、、

 私はそれに指をつけて、、

 指から先のもののひろい声に、ふり、ふり、、

 ふくふくとわいてきたに相違ない、

 もうなにごと、こまい粒ひとつ、、

 あなたに、あなたの波のひきかえしざまに合わせて、、

 進みます、ひとつの、え、ええ、、

 それだけのよそいをあたりまえに、めまえにあらわせ、

 あらわれた、えい、こなたこなた、、

 それがよばれて、、それがはがれて来、、

 めまえの、

 ひとつのつぶに落ちていたの、ま、そうでしたか・・・、