<1616>「肌の線がずれて、生まれて、」

 みたな、

 なに、そこからはいりこんで、みたのか、

 遠方への、響き方が、よくよく伝わって、、

 いるのか、どうなのか、、

 をも、はっきりとは掴まええないまま、、

 そこいらに転がり込むと、そこの方から、、

 いくつもの風景が出来て、、

 割れて、割れ込んで、

 そこに生まれたものをも、知れる、、

 知られる必要があって、そうしていた、、

 そうしていたままのものがあり、

 どこへやらかすみやかにくれて過ぎていた、、

 私の方、、

 どうやらステップのささいな波から、、

 新しく人が生まれて、

 ここいらへずいずいと滑り込みはじめてくるのだ、、

 

 過ごしていたな、生まれたな、、

 響きのさなかに、、

 あなたがいたところだったが、

 それを名指して、

 なにだ、過ぎたな、、

 いや、吹かれていた、、

 ここに響きとして来る以上は響かなくてはならない、、

 と、思いなして、くれていた、、

 ああ肌が過ぎる、

 肌に値する、

 いくつもの風も、しざまも、、

 そのように流れて、くだって、

 ゆるゆると溜まり、そこの方だ、、

 あ、手が冷たい、、

 そこで、かきまわしているところの、冷たさを、

 ひとりでさぐっていたところが、静かだった、、

 もっと風景として立ち上がっていくように、していれば、だな、、

 そこに見えて、そこから、

 おんどのなかを渡るときに、、

 顔がいくらか生きてくるのだけれども・・・、

 

 どれ、なに、見たの、

 あ、そこは私の肌だ、

 そこはまだ私の肌にある、はりついてある、、

 姿で、順に、順に、、

 そのいろいろのさまを見留め、、

 よろけていくようにも見え、

 動いていればこその、

 ものもの、そこを通り、過ぎよう、、

 あ、肌を置いた、

 そこに置き切って、、ものが揺れているのを見たのだ、、

 あれ、像らしき、

 あれ、姿らしき、、

 ここへ見え切って、、またたかれていく‐たかれていく、、

 あれはしっくりときた肌だった、、

 線を引っ張り、

 見えもし見えもするものの全体が、

 そこへあらわれる、、

 どうとあらわれたことで、にじむ、、線は線としても、