<1634>「結び目の、手を」

 あなたの装いのなかにそれとなく含まれてゆく類の、、

 どれ、を見ていても、、

 今のようなはげしい沈黙に出合うこともない、

 それで、そのまま道の、中央の位置に、、

 出てきて、映る、、

 それもそれとなく透明に、

 おのおので、方向をはかり、、

 ずらずらと、続いていく、

 

 あ、あたしの手も含まれ、、

 先へ、先へ、、

 見られた、そのものの姿で、、

 ここへ、同じ呼吸で、入っていくのが見えるのだけれども、

 なにか、として響けば、それは伝い、、

 重なって、各方向を言う、、

 それは、固い結び目の、

 なかでも、まああって、、

 自由に、呼吸なり、がのびてゆくとしたり、、

 それらしい、動きも、含まれていく、

 

 随分と、一致してきた、、

 たっとい肌だ、

 たっといリズムのうちだった、、

 そんなもの、なにもそんなもの、ときかれて、、

 探りつ、探りつ、、行く、

 あ、てまえのふところを掴み、、

 さぐりつ、さぐりつ、、行く、

 声が一段と層の分厚さへ、

 方向を持って、生まれてくるもの、、

 に、ひと続き、ふた続きもの、

 呼吸から成る、声を当てていた、、

 そこらから光り、

 そこらから分かれて出てくる、、

 

 あいだの、呼吸と、どうも、、

 響きが、似通って、来て、いて、、

 徐々に徐々に含まれた、

 数えることもかなわないほどに多量の、

 響きが来て、まともに立ちつけている、、

 それらの、勢いの、、ままで近付くさまを、、

 実験者、の心持ちで、、

 

 何事も、材料を持ち、、

 複数の身体でもって、組み合ってゆく、、

 姿勢の、

 徐々に、徐々に、実験者じみてくるところ、、

 それらの、正面に、、

 いくつもの身体線をいれこんでいく、

 なにを、なにをと方向を、

 探りつ、さぐりつ、、

 あたしはその肌のまぎわまで来て、、

 にぶくなった声の線の、僅かな膨らみのなかにはいる、、

 年月、日、の向こうから、、

 実験者の視線、それと声の波が重なって、、

 諸方へ、諸方へ、

 あたしの歩の先へ幾度も紛れてくるようにおもう、、