<1684>「さわざわしい」

 さわざわしい響きのなかに誘うのは誰なんですか、、

 私は、歩をそこへ止めて、

 まともに一音の強さを感じていましたけれども、、

 続き、続きの表情からなにから、あらわれるまま、

 のみこまれ、のみこまれ、

 そのなかで泳ぐ、、

 そのなかで渡りを自由にかけて行くのでした、、

 なにようの姿が、そこに、含まれることになって、いるのか、、

 私には分からないのだけれども、、

 次から、次に、、育ち、、

 身体が膨れる、、

 膨れて隙間から、次々に種が、種が、、

 私は生まれた頃の殻を、

 柔らかくなった殻を、持って、

 その陽がのびるさきへ同じようにして並んでいました、、

 

 姿はここにまともにかかってきているのですね、、

 次から、次へ、、

 放り込まれて何も、何も、と、

 騒々しい声を立てながら、こちとらへ、向かって来るようなのですよね、、

 わたるんです、はっきりと、声を立てて、

 立つ方へ、身体が自然に、、

 あたしはそれぞれの波へそれ相応に、色の付いた出来事を渡してゆきます、、

 同じように同じように、

 そこへ並べて、見て、帰ります、、

 帰ったところへ、等しく声は鳴るのですから、

 そこから見ていたらいいのです、、

 たたけたたけたたけ、、

 その響きの、先、とらわれた、

 抜けなくていい、抜けなくていい、、

 奥まったところへ、凝視はふっと解かれ、、

 いちようの、静かな底、、

 続く、続く、、

 あたしが深い沈黙の装いへ、、

 かすれて、内音だけになった声の響き、

 続く続く、、

 そのあたりへ、探らばや探ろうばら、ものの、、

 浮くあたりへ、はいれ、、

 

 私はかの道を歩いていたところ、

 まみどりの空気にあおられて、、

 はてを、今ここのように過ごしたのを、感じるのだった、、

 いえ、はてはきょうがいから、、

 次々にその仕草の当たって来るのが、、

 じりじりと、ここにやきつきはしまいだろうか、

 しまいだろうね、、しかし、私はこの語り手のなかへ幾秒も幾秒も入っていって、、

 少しも驚きはせなんだ、、

 長い時間が後ろに立ち上がった、、

 集中した線のまといを、提げて、、

 生きている人が、すべてここに渡るのを、

 いつもいつも知っているというふうで、迎え入れるものはなになんだろう、

 必死と名付けうべき表情はどこにもないのに、、

 ここが静かで、ものが淡々となされていくのはなにだろう、、