<1689>「揺れている」

 揺れている、おそれている、

 始まって、

 私は何をおそれているのか分からない、、

 ただに揺れているところ、

 そちらへどうぞ、

 そちらへどうぞから、まごうことなき、揺れて、、

 たくさんに、その続き、

 こちらへ、ひどく、輝き、、

 私に肌居を見せながら、

 まっすぐに連なってくるように見せていたろう、、

 

 その招び声が、まともに当たり、、

 今は当惑する、、

 身体の内側の悲しさ、

 身体の内側の悲しさに連れられて、それ以上に、

 含む、含む、、身体の、

 隙間から、、

 常に、こぼれて、こぼれて、、

 当たり前に続くものが相当数染み、、

 ここいらへ当たる、、

 ここいらへ静かに入ってくるのにも、感じ、同じような速度で、

 来る、来る、、

 冷や汗に付き合う、、

 冷や汗に付き添う、、

 同じように人間で、、

 同じように人間が含まれている場所、

 そこへ滑り、そこへ滑り、、

 うたいの姿が確認される、

 大きくて、良かった、、

 そのまま長い時間包まれ通しだと思った、

 長い時間、

 長い時間、、包まれ通しではもの足りない、、

 身体が、転げていく、、

 内側の騒擾、

 どこもかしこもその響き、、

 どこもかしこもそれで持ち切りで、、

 不安定な時間がひらく場所、、

 まるく回転し、

 うたいを続けながら、

 手に触れる、、

 手がひらく、

 

 あたしはその香の、悲しさのなか、、

 あなたのその香が増えて、どこまでも悲しい気がする、、

 絶対の文字に揺れかかり、、

 続け、続け、、

 いまふたつの響きに続いて低いおと、かたまりが、、

 どんなけ先を見しているか、のう、のう、、

 身体からはじけ、、

 内側の香に向かってうたってくれ、、

 どこを向いても、

 どこを行っても、同じ地点ならば、、

 同じ地点に、静かに紋様を、、

 紋様のかたさ、あじけなさ、あやしさ、、

 全ての中にいて、、

 揺れているあの身、