難儀するな、あ、あ、あ、
とにかくここに声が当たるのだとして、
潜っていく、
当然のように伝わってきましたね、
当然のようにひろがりながら、、
それぞれの、方向の、
それぞれの、道行きで、、
全方位、難儀するなあ、あ、
とひとつの声で、伝える、、
私は非常な速度で生まれて、、
そのままここへ来た、、
ただにその響きのなかに出て来、、
いちいち、一切に、かむされば、
それはなにや、
それは一切の重さを、
一切の先ほど、、
先ほどはどうも、遠方まで、声が当たるような気がしたのです、
ぞろぞろと出て来る、
ぞろぞろと向かいそのいずれの方向へも、伝わる、、
それぞれの速度で、出て来たと思えるのです、
ははは、なにに難儀する、
私がどこから出て来たか分からずに、気がついたらここにいることについてなんだ、、
なに、なるほど、しかし、そうでないと面白くないじゃないか、
時々そのまま響くものとしての身体の内側に、
ましろな地帯があって、
ずっとそこを見詰めている、、
風のような存在の仕方ではないか、、
そうでないと面白くはないじゃないか、という残響の、、
なかに取り込まれる、、
ほうとひと息つくのじゃないの、、
私はただに方向のことを知り出し、
気がついたら、
まともに回転し出していた、、
毎日の姿がどこかへ駆けて、
風が吹いたであろうという皮膚の感覚だけが、残る、、
激しく美化することは遠ざけること、、
かなり遠方で、発せられる声に、
そのまま潜り込んでいく姿が見える、、
そのまま語り込んでいく様子が見える、、
あたしの反響の、
そのなかに入って座る、、
座るままでいた、
ははは、難儀するということについて、こだわりがあって、それは発せられるとき、ひたすらの満足、充実も含まれるのだね、、
時々驚くのは、普通の、ただのひとりの人間だということが嫌でもなんでもなくなっていることなんだ、
前、もうちょっと前までは、私が普通の人であることを知らされるような時間は嫌っていたはずなのだ、、
それがこの状態だから、それで、難儀したいところで難儀するのは嬉しいというようなことがあるのだ、、
私は、耽溺していくだけなのだと思う、、
底から底へ、
これはおもしろいとか、否とか、簡単には言ってしまえないところだ、、