<1711>「再会と回転」

 どこぞへ放ることになるぞと、

 ひとつの線を持ち、、

 そこへ膨らみながら、入って来る、、

 あきたらぬ声をそこに置いておく、、

 ああ、昨晩の騒ぎはなんであったろ、

 自分の姿に合わせて浮き上がってくるのに、

 何度も目を向け、、

 それこそ、そのままにのめっていったのだったが、、

 見たか、

 ああ、はっきり見た、、

 私はそれをむさぼらないと済まない、

 という気持ちのなかに入って来ていた、、

 

 そこで時折はしゃぐ人の声が、

 勢いの知れない興奮が、、 

 あとからあとから、渦を巻いて、出てくるようだ、、

 この身もそこに垂れて、

 おなじさわぎに、参加する、、

 身体も身体とて、激しく鳴ろうか、

 いんや、小さい海のなかへ、静かに帰って行くのを、

 まったくの無音で、眺めていようかな、という、、

 態度をここの方向へ、

 ひたすらに鳴る、ひたすらに騒ぐ、、

 そこから先々まで波を合わせて、

 そんな顔すぐ、

 そんな顔合わせて、、

 ひとりで波の泡の上に出てきた、、

 ひたすらにまた生まれていた、

 生まれたらここから、どこに分かれ、、

 どこを指して行くのだろうか、、

 分からない、揺れている、、

 かたまりは、すっと静まり返っている、、

 静まり返ったままで、しかし、、

 

 身体のなかの、振れのひとつが、

 そう遠くない過去に当たり、

 線がのびたままになっているものを、、

 おそらくあなたはそこで、知っているものと思われる、、

 知っていたものを口に含み、、

 また線が加わる、、

 そこにただあり続けるものにも、新しい音は鳴るのです、

 希望的だ、悲観的だなどということは、

 少なくも私の身体には当たらないように思われた、、

 どこまでも、揺らいで、出てくる、、

 次々に通路が出来ました、

 次々に出来た通路のなかに潜り、、 

 手を入れて、

 時間が経ち、、

 あなたがそれぞれを見れるようにする、

 あなたは時刻を見ました、、

 あたしは樹木の形をしている、、

 あるだけの空気を模して、、

 あそこで、線がどこまでものびるよう、、

 模して、ぼうとしたのですから、

 いくつも見る、いくつもみる、、

 回転はそこにある、ただ遠慮なく、手で触れられるところに、