<1747>「太陽は中心点で眠る」

 ここから順に、順に、移って来る、、

 私はそこで、身体をはたいた、、

 すると、現実はどこまでも揺れ、

 あたしは粒になり、

 各々ばらばらに走る、、

 誰にも気がつかれない速度で、

 ゆっくりと変化していると、、

 私はまた別の身動きを持って生まれているのだった、、

 

 そこにしか身体がないので、私は、

 上手く諸方をひと部屋に集めて、

 それを太陽のなかで見た、、

 日増しに陽が強くなり、

 私は、干上がろうとしていた、

 途方もない、

 私は眠くなる、、

 あんまり熱が大きいので、

 中心点できっと太陽は眠っているだろうと、

 私は干上がって、

 一片の皮になりながら、

 この動きに連なる、、

 

 ちょうどそれぞれ、

 表面にこぼれて、、

 私が、ア、という声を発したところで、、

 いちいちは漏れ、

 いちいちは染み、

 いちいちは溶け込んで、静かに、

 静かに止まる、、

 私は何か、場所をともにしている人々に、

 声をかけなければならないという、

 常識ともなんとも言えないものを感じながら、

 日に溶けるままにし、

 日常動作へ、ひとりの経過へ帰って行きました、、

 

 あたしは小さな歩行を、

 そのまま渦にかえして、、

 その水面を黙って見つめていました、、

 自分が自分を見ていること以上に不思議で面白いことはない、

 と、きっとどこでもそう考えている、、

 困ったな、人をいれないのはこういうところかな、

 と長い時間を使って思ったのでした、、

 

 私は、あんまり困っていないのじゃないか、、

 と、

 どこでも作業をしたらいいではないか、

 うん、何をしてるの?

 ええ、まあ、ええ、など、、

 なんだこの人は、最近暑いからね、お気の毒にね、

 そうか、私は太陽の中で、生まれ続けて、、

 ひとつここに毒として定まったのだ、、

 道理でなにともなく気持ちが良い、

 私からは色も香もなにものもはがれて、、

 ただ干上がったなかで眠るだけの、、

 その眠るものの交通を、黙ってここに取っておいただけだ、