<1763>「気がついたら」

 私がそこに小さな揺れを保ち、、

 今の繋ぎのなかへ響いてもみなさい、

 それは明るいのか、

 それはものとおいところへ通るのか、、

 あたしは点滅を、

 長い時間見詰めていて、

 これだけ動くものがこれだけ静かなのだから、と、

 続き、

 私は黙ってしまった、

 誰もここにあるものとは違う、、

 静かなだけではない、ときいて、

 私は黙ってしまった、

 

 あたしはその時刻に含まれ、、

 重なりを、日に、日に、新たにするものだけれども、、

 そのなかに潜り、、

 ただ脈、ただ脈、

 そうか、ここまで線を、複雑にしてまで、

 という言葉を吐いたあと、、

 いいや、そうではない、

 気が付いたら、きっと、ここまで来ていたのであり、、

 細かなつもりは多々あれど、

 大袈裟なつもりなどどこにもなかったのだと、

 それで轟音、轟音、、

 あちこちがそれで、浮かび上がり、、

 あちこちがそれで、音に馴れて今はもう、、

 環境音のなかで静か、、

 私が僅かにひとことふたこと、小声で漏らしたのでも、、

 その古い一番簡単な層へまっすぐに繋がる、

 私は層を成している、

 私は層を成しているつもりはない、、

 次々に走り、

 次々に置き去って、また新しくくるむ、

 この時間には音という音がない、

 

 またそこで生まれる、

 気がつかないで、生まれ、生まれ、また去る、

 去っている、音がない、、

 突然音がなくなるのに、ずっと出会っていた、

 別地平にいた、

 別地平にいるあいだは平気だったのだ、

 しかし、音がなくなった、

 音がなくなった場所へ、私はまた、戻らねばならなかった、

 この破片のひとつぶひとつぶも、そのことを知っているだろうか、、

 私の小さな声でも、単簡に到達してしまえるものだから、

 それは知っていよう、

 それは当たり前に物事を知っていよう、、

 そして振動するだけだろう、、

 なぜならまた次に生まれなければならないから、、

 激しく揺れて、生まれたものは、

 数々の停止をこえて、先へ、先へ、、

 溢れ出さずにはおかないものだから、

 私もそれに添おう、、

 ここに、訳も分からず、

 静かになっているけれど、