<1799>「不、」

 ふ、なにを、ふ、またぐ、ふさぐ、

 あ、なかをそのまま流れて、、

 あたしはそのなかに生まれていた、

 そのなかに生まれてここまで声をしたのです、、

 あたしはその景色のなかにいて、

 当たり前にそのなかへ揺らいできていたので、

 すっと身体がそこまで入って来ました、

 あたしはその粒のなかに混じって、

 小さな呼吸などもその方面に出で来る、

 そのなまの揺らぎのなかへ出て来る、、

 あたしは、太い、、脈のなかを通って、

 そこから順に、渡る、渡る、、

 近くを渡るものの表情のなかに生きているのです・・・

 

 ふ、

 ふ・・・ 今あなたの姿が当たった、、

 あなたのなかで時刻は止むこともあり、

 その平面に、

 私は無時間の印象として音もなく揺らいでいるのですが、、

 じじと当たるその姿が増えて、、

 あたるあたる粒がつぶがツブガ、

 ものの遠くへ繋がるのだよと言う、、

 身体のなかに音があるのでどうしたら良いだろう、、

 そこから音が鳴って全身がかたまり、

 またとけていく、、

 そのいちいちの声をきくのですから、、

 私は、跳ねて、

 跳ねて、跳ねて、型に、その文字の身に、

 私は静かに滑り込んでゆく、、

 私はその尋常な身体が当たるあたりへ静かに、

 身を締めて、、

 全てが時刻に、こぼれていく、、

 驚愕しながら、、

 身体はそこから次、次から次へとこぼれていく、、

 一体何の時刻に入り、、

 流れるながれる流れる、

 

 あたしのものを誘う仕草がそのままに映る、、

 あたしはこれがどこまでも続くのをはっきりと知り、、

 あの時刻の砂の上で、

 あきらかな遠くへ、ゆっくりと出でていたんだ、

 あれはこのジのどこか奥のところへ掛かった、、

 現れる私の仕草の揺らぎ・・・

 ほうけた揺らぎのなかへ潜り、潜り、、

 あたしの肌は直情のなかへ生まれる、

 その単純な歩みのなかへ生まれる、、

 あたしはいついっかの日になだれこんで単簡に出来上がって来た、、

 身体のなかに声を含み、、

 いついっかの時刻へ向けてその細かい粒を振って出て来たのだとはっきり言える、、

 わたしはその時刻のなかの砂の上で振るえている、、

 振るえて出た身体だ、、

 あなたの無時刻の上へどう伝う、、

 ふ、その振るえにまぎれて、