<1800>「その自へ単簡な声を当てて」

 ジに触れたままそこに残る物事、

 私は呼吸から出て、

 渦の流れ、、

 私は鈍自に、すっかり出て行こうと思った、、

 何がこの響きを作る、

 何が身体のなかの振動線となり・・・

 私は、大仰な物事のなかに出てきた、

 そこでただ単純な声をし、

 流れ、、

 ひとつのものとは言えないところへ真っすぐに、出て来、、

 私はその流れのなかで静かに華やいだ、、

 意識をここに集めながら、、

 長らくこの鈍自のなかにこだわり、

 そこへこもる、、

 

 私がそこから息の流れに、

 初めて乗り出だしてゆくものとなり、、

 そこに生まれて、もみこまれた、、

 私は風のなかに立つ、、

 方向へ、順次、単簡な声を当てて、、

 それが私の様子になり、、

 なかから揉まる、

 なかから順次、生まれてきてしまう、、

 私がその仕草のなかにいくつもの膜を用意し、、

 そのテンポのなかではたらく、、

 ひとつの声、、

 私はいましばらく水へ居て、、

 潜る、

 どこへなとどこへなと、潜る、のばす、、

 多方へ多方へ、、

 揺らぎから生まれて私は生の様子、

 なまものから徐々に滑り出してきたのだ、、

 なにようのかたまりが、

 そこへ飽くまでも、在り、、

 いちどきにその姿へ含まれてくるのだろうか、、

 私は知らない、、

 私は、身体のことを知っている訳ではない、、

 意識から流れた、、

 

 あたしはもの遠いリズムヘ、

 身体を合わせて、、

 そこなとそこなと粒のほうけから、、

 私のそばへ生まれてくることとおもう、、

 あとはそのマのなかに呼吸を立て、

 それは影のなかに揺らぐ、

 それも隅にあり、、

 私は時刻にあり、

 そのもののなかでかけていたものへと指が、、

 そのジに揺れが、

 ほどけて、まあたらしい振れが、、

 時刻が、、

 そのジに今来の表情が映る、、

 華やかに映って来、、

 身体のなかに結ぶ、

 あたしは装いのなかにいて、 

 その結びをいつまでも見ている、、