<1802>「無縁の粒」

 あたしが揺るぎのなかで生まれて、、

 その途次へ身体を入れて過ぎるものとすると、

 いやに流れが見えて来て、、

 そのなかに埋まる、

 埋まれば埋まるだけの姿と声の、

 様子を上手くその印のなかに流した、、

 あたしが装いのなかでひとしく踊るとき、、

 さてもさてもそのなかに私は見えている、、

 私はその糸に繋がり、

 おおよその揺れのなかに見事に収まる、

 私はそのなかにいて、

 揺れのなかでひとつひとつ泡を確かめようとする、、

 身体のままで、

 その泡になろうとする、

 いくつもの旗の出合い方を今ここに渡しておく、

 それでいくつも勢いにのり、

 あたしのなかに巻かれる、、

 

 揺れが、身体の中に収まって、、

 そのしぐさもいちどきものにしてしまうと、

 また知らぬ振りをして別れて、、

 お互いが無縁の粒になり、

 静かな場所で私のほうけさわぎを見守る、、

 私どもはここでこうしてほうけていた訳だけれども、

 それはどこの粒になり、

 どこに混じり、、

 どこで温められ、

 夢としてその先でひらくのでしょうか、、

 私は、それを、まったく知らない訳ですけれども、、

 沸騰して、その香りを、身体のなかに含み、

 じねん生まれ変わっているという訳ですけれども、

 あなたのその夢見がひらき、

 私の方向へ集まり、、

 それは方々ではじけ、一面にゆく、

 私は見る、、

 すぐれた流れのなかでひとつの粒を見る、

 

 静かにしていたら身体のなかで生まれた、

 身体のなかで生まれていたら静かな熱を持った、

 このジ、

 熱を持ったら僅かな粒が出来、

 複数出来、

 多量になり、、

 あの装いのそとまではっきりと続いてきてしまう、、

 ものの見のなかに続き、

 私は静かな時間のなかで弾ける、、

 かく響きが、かく時間に、

 私は熱を込めて、、

 そのなかで短い糸と糸とが出来上がってしまい、

 その粒のなかへ参じて来る、、

 出て来た、出て来た、

 その微量な揺るぎのなかに来るものは何か、

 と、あたしは言う、、

 あたしはその香のなかに身体を持ち、、

 はっきりと、そのなかへ表情を表す、、

 何かが触わり、私は振るい、ジがさわぐ裏へ回る・・・