<1805>「溜まりへおりる」

 何故だかその時刻に真っすぐ当たってしまい、

 私は、そこで溜まる、、

 色は濃くなり、

 何故だかそのなかで生きている

 あたしはそのなかで巡り、

 ひとつの炭のかたまりになってここに出てくる、

 は、長くかたまった時刻が、、

 水にまぶされて、緩やかに緩やかにほどけてきた、

 あたしは一面に、その粉を投げかけて、

 ひそかな様相を持ち、

 あり得る形に出来上がっていくのを、

 驚きの外で見守っていた・・・

 

 とんと出てきたな、

 私はこの一連に対して静かな視線を向けているよりは仕方がない訳だけれども、、

 時々、器官が音をする、

 驚くことはひとつもないような気がしながら、、

 しかしあなたはこのまま無音になってもいいのではないかしら、、

 依然としてここから単簡に音が漏れるのをきいて何事だろうと思う、、

 私は含み、そのふちで濃くなりながら、

 そこらじゅうに漏れるのを裸できいていた、、

 とてもとても、

 私がこの音のなかに一緒にいるとは思えないながら、、

 そこのリズムに同調し、、

 果たしてまた生まれる、

 

 私は、どこまでもほうけた姿へ帰るように思っていたのが、

 極点まで集中していることと事実ひとつも違わなかったと知り、、

 何か驚くでもない、、

 うん、そのような時間を持ってもおかしくないと言うひとつの姿に上手く重なって出ただけなのだ、、

 いつという日もなく、

 まっすぐにおりていき、

 その溜まりを掬う、、

 私はそのときどういうものをたくわえたのだろう、、

 今になってもそれが明らかになる訳ではない、

 そのなんとも言えぬ方途に、

 身体をつけていたということだけが分かる、

 

 私はそのなかへ不安を掬いに行くのではない、

 私はそのなかに、膨れたものをただ見に行くだけなのだ、

 おそらく、

 どこへなとはっきりきこえていながら、、

 うんうんと下方へ混ざり、

 うんうんと混ざったものをききながら、

 そこいへ繋がって行くのだ、、

 私は小さな空間に立って、

 身体をあちらこちらへと渡す、、

 そのままほうけてさわぎ、膨れ、、

 ひとつのキとなるものへも、

 姿が似る、、

 私はそれをぶらさげるのでもないだろうけれど・・・