<1828>「皮膚の外へ生まれ、当たる」

 このつちに静かに漏れて、、

 なにか、長い呼吸の、手立てとなるものをここに、

 べたべたと、ひらきはなしにしておく、、

 おい、私は長くほうけて、

 身体の中に続き、

 そこからただあたりまえに線となり、ねじれ、、

 音が始まる、

 私の中でこの、音が始まる、、

 静かに土を見つけて、、

 私はそのなかに、長く生まれ、、

 一量、一量の、

 はげしい姿を目撃する、と、、

 ふたつに分かれて、

 また呼吸がズレる、、

 段々を、、ひとつ、波打ちながら、、

 新たにそこへ、伝わっていく、

 

 この通路を干して、、

 あたしが一量、一量、、声をあらわすたび、、

 また、静かにかげりへ、、

 ひとつの湿りへ、戻り、、

 また生まれるのを手伝う、

 あたしの手がそこまでのび、、

 身体のなかで振るうと、

 ひとつひとつの狭間に、、

 あなたの声が浮かび、

 私の歩が揺らぐ、

 一量前へ、、静かに、滑り出してきたのだ、、

 それを手に受け、、

 あたしは直る、、

 またその線の、、なかに張り、、

 私は独話する、、

 この声は壁に当たり、

 等しくこのなかへ生まれ出て、、

 等しく過ぎる、、

 あたしは絶えてこの場所へ出たことがなかったが、、

 あたりまえに振動して、皮膚の外へ出てしまうと、

 そこの呼気が当たる風はやわらいでいた、、

 

 探って、探って、、ここへ出たのだな、、

 わたしは今のこの清涼な空気を回転させれば当たり前にそこへ出る気がする、

 そこへ出て、、

 私は振動する粒のひとつに、

 同じくし、、

 ここで揺れて、、あたしの身の動力とする、、

 そこからいくつも線がのびている、、

 その線に絡み、、

 装いをし、、

 まともに声を出し、歩を重ね、、

 まなかへ存在する、、

 長い長い一量線となる、、

 はては呼吸し、、

 私の身体のなかに眠り、、

 静かに水をたくわえ、、

 揺れる、揺れる・・・