<1834>「印を受け」

 ただそこに私は歩を向けて、、

 一量で揺らぐ、

 そのかてのなかに全ての装いを含み、そこへ、、

 静かにつらなる、、

 そこにはげしい、声を集めて、、

 一量で、巡る、、

 一量で、うたう、、

 たれかなき、たれかこのうたをうたって、、

 私の線のなかに上手く混じってくれ、

 その静かにアけたものの只中へ私を連れて、、

 ひそかに生まれてくれ、、

 生まれていたら私は静かに誘うから、、

 今、その時刻で次々に熱を放ち、

 私のそばへ乗ってくれ、、

 静かに彫れて、、

 液も上手く垂れ、、

 そこに私の知らないはげしさを抱えて、、

 あたりまえに眠っているものを見る、、

 

 あたしはこの響きのなかに、存在し、、

 余韻へも、身体を合わす、、

 そして、全く音のせなくなったところへも、、

 静かにのびて、、

 ままで、大仰に、揺れている、、

 あれ、たてに手のひらいた、

 その中に風、

 その中にはつという響き、、

 私がしたを含み、つちを含み、、

 私は何かを生むのでなく、

 何かをとどめるのでなく、、

 その姿になって、、この世界へ映るために、

 黙り、踊った、、

 私はその静けさのなかに混じり、、

 そこで呼吸をして、

 あなたのなかに、随時、メッセージを、、

 あたしはほぐれて、そのままで伝い、、

 今際に、静かな表情を置く、、

 なにだな、ここへ、静かになって生まれ、、

 仰ぎ見、、

 声のまたいくつも流れてくるのを、、

 ひとつ、またひとつ、くぐる、、

 私はほうとひとつぶの勢いになってその場を流れた、

 

 かなしみ、かなしみ、またかなしみ、、

 今際の歩行線も、

 そのありかたを持って、

 私は印を残す、、

 それを辿り、私は揺らぎのなかにいて、、

 小さな声をここに、

 小さな声をここに、思うだけ、

 並べてきているのだと思いました、、

 あたしは染みて、

 いまその袖を渡り、、

 香の中へ流れて、

 ひどく、優しく、回転するのでした・・・