<1842>「舞台が漏れる」

 平たいジのうえに静かに手をのせて、、

 私は遠くから生まれてきたこの冷たさを受け、

 静かな気持ちになる、

 あたしはここで粒と粒を少し交換したろうか、、

 姿は流れ、

 また僅かに生まれる、

 そこへ太い、緩やかな声を上げ、、

 全体に見事にくるまれてゆくと、

 私はほうと息をついた、、

 その身体の仕上げ、

 その身体のレディネスに、

 感嘆の声が漏れ、

 あたしもそこへ上手く混じっていくことをおもう、、

 なにだかな、ふらふらと、、

 時間がそこに対して揺れを与え、、

 私は不明のなかに、

 初めて浮かんで来る、、

 

 そのハに声をかけ、

 いつまでもくらむ、、

 そのだらりとした色の、垂れていく印象を、、

 上手く留め、、

 あたしはしんと静かな音の鳴る風景へ、、

 まっすぐに走っていった、、

 あなたはだれだろう、

 私は退屈を知ってもいただろうけれど、、

 その通りへ、静かな人が、、

 姿を見せるのを眺め、

 そのままで仕草のなかへまっすぐに通っていくのを眺めると、

 私は、きこえて、、

 あれこの一量の行進から、、

 ツユを受けて、、

 そのジがまた長く、

 先へ先へ、染みていく、、

 その様相の、手伝いをしました、、

 私は遠い時刻へ当たり、

 身体をのばして、、

 ここへ転がり込んでくるように見えたのだけれども、、

 ただの息に生まれ、、

 息をしまい、、

 それは黙った粒になり、、

 私のなかで小さな火の揺らぎになる、、

 

 身体をしまい、、

 混合量のなかから舞台が出で来、、

 私は晴れやかな光線を受ける、、

 これが私のリズムをたたくところ、

 跡がついて、、

 静かにつちの種が私を染めるところ、、

 揺らいだ、(揺らいだ)

 そのはの意識を持つ姿が、、

 私のなかにじっと溜まり、

 その響きのままで続く、、

 あれ、あれ、、

 これは山のなかから転がり、、

 ここへ紛れて来たんだろうか・・・