<1859>「洗う、削る」

 跳ねてきているもの、

 そっくり、

 ここに跳ねてきているもの、

 ここにさいしょに触れて、、

 そのままでいる、

 そのまま時刻のなかで、

 当たり前に眠り、

 当たり前につながって、来るもの、、

 流れている、、

 私は流れている、

 水に混じり、

 身体のなかから何度も生まれて、

 ここに声を出す、

 姿を出す、、

 ひとつの勢いがここに出て、

 私は手を出す、、

 

 知らずしらずその手に混じり、、

 かの方向を見たら、

 なにだ、次々に、、

 私のなかに熱が溜まり、

 それを同じ姿をして、

 ひとつの囲いに入る、、

 囲いに水が流れる、、

 ひとつひとつ洗っていく、浮かんでいく、、

 ゆるやかな流れになって、私を削ってゆく、、

 知らずしらずのうちに、作られて、、

 ものもその通りに、

 静かに、ここに呼吸を与える、、

 だれかそこに紛れ、、

 だれか静かに身体を合わせて、、

 私は、ふたつとなり、

 よく見た複数となり、、

 いちいちの身体から、、

 もろもろ巡り、

 そのさわぎのなかを水が行く、、

 流れた、流れた、、

 私は静かに浮かんでいた、、

 

 集合して、

 ただあたりまえにこのなかへ通じ、

 持ち上がり、、

 名指さざるを得ないものへ、

 ひとりでに出来上がり、

 水は、流れていなければならない、、

 次々に、捨てられていなければならない、、

 かわいて、、

 なにか思考のなかに貼りつき、、

 身をくねらせて続く、

 これは長い時間、ここにいて、

 水を受け、かわき、、

 ひたすらに振動している、

 あれはなにだ、

 あれは身体から生まれて、、

 またどこかへ流れるのだ、

 またそれを不思議と無言で見つめるものもいる・・・