<1861>「底に聞こえて」

 あたしはそのさわぎににじみながら、

 ここへ、ひとつの熱、

 ひとつの確認を持ち、、

 ただ溶けるままにしていた、

 はて、どこへ向かうものと見えるか、、

 これは、巻かれて、、

 わたしから先へ走るものと見えるか、

 どこから巻かれるのか、

 さだかにはならぬまま、、

 今ひとつの量をはかる、

 あなたの手の上にすべり、、

 ひとつの粒をはかる、、

 どこから染みていく、

 どこから声が入っていく、

 

 その時刻を知り、

 不安定に回転するものら、、

 次々に生まれ、

 次々に走り、、

 身体のなかにまともに通じていくのを見る、、

 その印が生まれていくのを見る、

 はてはそのことのなかに、

 あきらかに生まれ、、

 あきらかに走るものへ、、

 あたりまえに静まり、

 今ここにたらと垂れて続く、、

 今たらとたれて遊ぶ、、

 身体のなかにその線が入り、、

 どこか違う場所で生まれたものとなりえる、、

 なにだなにだ、

 なにがきこえているのだ、、

 わたしはうたいながら、

 そのいくつもの手合いに、、

 順当に混じり、

 呼吸を深くする、、

 外か、外か、、

 じたい熱ではげしくなりながら、、

 ここへ来る、

 ここへ熱を求めて来る、、

 じたいで生まれている、、

 

 私はつちのなかへ、

 枝をつかい、、

 なにとなしいくつもの線と、

 回転の、

 生きているさまをここに認め得、

 それがそれで浮く、、

 浮いたままのものに静かに手をつけて、、

 絡まる、

 じたいがここにつけて、、

 底から沸き、

 底からめくれあがっているもの、、

 ほら、そこに手を置き、

 静かに続きを見せてくれたら、、

 私は底に浮き、

 かんたんなひびきをよせる・・・