<1862>「浸透する場所」

 そもそのなかにひとつある身体、

 の、なか意識、、

 私から駆け、、

 各所へうたい、

 それははじけ、それは語り、、

 いまひとつの視線のなかで仰ぐ、、

 いまひとたびの目印のなかで来る、

 掴む、揺れる、こぼれる、、

 その跡が長になる、

 長になり、どこまでも眠る、、

 長になり、、時間に踏まえられてある、、

 新しい歩行の通い、、

 新しい仕草の迷い、

 私はこんな時刻を選んで光る、、

 それはどこまでも踏まえ、、

 ここに跡をつける、

 ここに跡をくれる、、

 探している姿、探していない人、、

 どうしてか偶然に、ここにまつわりついて、、

 さわぐもの、増える、、

 生きるもの、持続する、

 あたしのそこで晴れる姿が、、

 あたりまえにうつり、

 あたりまえに磨く、、

 拭いた布が黒く汚れている、、

 あたしはその様子にはかまわずに、

 持続する息のなかへ、、

 あたりまえに潜り込んだ、、

 そこは深い、そこは星が見える、、

 今生まれたばかりのものが星になる場所、、

 ひとを誘う、、

 ひとはひとりの粒になり、、

 またあたりまえに溶けてしまう、

 咲いた、咲いた、揺籃、

 地の続く場所、

 息の続く場所へ、、

 まっすぐに出でて、止むことがない、、

 そこに流れて、

 沈むことがない、、

 ただ溶けるだけ、

 ただよく見知った映像に、

 静かに混じるだけ、、

 あたりまえになった場所に、

 私は成分を持って行き、、

 幾分か、全体かを交換してしまう、、

 それが続くありさま、

 それが時刻を育てるありさまへ、、

 真っすぐに手をのばしましょう、

 まはだかな手が見えて、、

 今にわたしはこの平面のなかに静かな沈黙のうたいをみとめると、、

 ただ身体を低くして潜った、、

 ありたけの身動きで、、

 風の中に場所を作り、、

 適量の装いを持ち、

 ここへ、ここへ、沈む沈む・・・