<1866>「灰白色の中」

 その肌の中にあり静かに誘うのが見えた、、

 いくついくつと言わぬまでも、、

 生き、

 当たり前に過ぎ、、

 そこから下へ下へと走っていく、、

 今遥かに誘う、

 揺れを見る、、

 見つめる、

 あたしはあたりまえの響きのなかから幾らも出て来るので、 

 少し惑い、、

 また静かに運動へ帰った、、

 また静かにここらへ帰った、

 

 ひとつの響きにその姿を代表させ、、

 私はますぐにのびる、、

 のびて、またいくつもの水を受ける、、

 なるほど、、

 あなたはひろがった身体、、

 やわらかくなった繊維、

 順次そのなかのものがここへ来て、

 私に聞こえる、、

 私にはそれがにぶいひろがりを意味し、、

 ただその響きにそってのびていこうとした、

 いや、なるほど、、

 そのままのびてしまうのでした、、

 どうやら、用意されたもの、日、空気に誘われ、、

 私はそっくりそこに立ちます、、

 あれあなたどこかで、、

 ええそうわたしここで、

 ここで燃焼と燃焼を合わせていたのです、、

 その移ろいがよく見えるまま、

 沈み、温度になり、、

 点まで縮み、、

 細い通路を、ここと結ぶことになる、、

 いくつもの手合いが、、

 それを知りながら、、

 そこはまくらな夜なので、、

 底の方で静まり、、

 火を交わすことはしない、、

 

 ただ照り、、

 ただぼうやりとそこの方からいちりょう、、

 煙が出、

 巡り、巡り、、

 あたしも空気のなかへ、

 あたしもそのしろはいのなかへ、、

 どうどう潜っていく、

 どうどう変わっていく、、

 一量でこの平面のなかにきこえ、、

 この平面のなかからかく生まれてくる、

 その様態としてここにありました、、

 しばらく置け、

 ここに一両の粒を置け、、

 それは蹴られ、踏まれて散らばるから、、

 生きていて諸方へ散らばるから、

 そっとその通路を伝う響きに身体を寄せていなさい・・・