<1884>「花と変化」

 現時はこのようにかなりあけらかんとして、、

 そのままここに渦を解き、巻き、、

 しごくあたりまえに存する、

 なにか花か、、

 あたしはこれが、あまりに重さがないことに対して、、

 ちょっとおかしいようだと言いたい気がする、、

 花の横に並んだ、、

 あなたと私とは、あまりにあたりまえの身体過ぎる、、

 そうは思いませんか、

 あまりにひとりの人としてあり過ぎる、、

 ここにはなにの不思議もない、

 そう考えると、、

 これはどこまでも分からないことになりはしませんか、、

 

 あたしはもののなかにはいり、、

 じっとそこであなたの響きの一切を受けている、、

 白い、揺らぎとて、

 なにも、そこに、、

 見え隠れする、、

 あたしはさらになってそこから無音でのびていった、、

 身体から放られて、、

 真白の意識で、、

 積み重なった構造物の中心で、、

 生きている、

 あの、真昼の、、

 風が通り、、

 静かに抜けて、、

 地球表面上に浮かんでいると思われる時間、、

 傍らに誰かいても、

 誰かがいなくても、、

 私は姿形が全て上手く行く、、

 調子にのることなく、

 上手く行くものだと感じる、、

 そのような響きを受けて、

 今もののなかにいる、、

 私はこの人と話したいことがなにもないな、

 と思って、

 笑ってしまった、、

 ちょっとひとりで歩いてくるといったときのうれしさ、、

 反対に、、

 何か話さなければと感じることのないまま、

 過ぎることの出来る人たちと時間、、

 あの人たちは誰なのだろうか、

 どうしてなにの抵抗もなく流れていけるのだろうか、、

 分からない、、

 

 私は現実平面も想像域も含め、

 希望などということを持ち出だすのには違和感を覚える、、

 それはなにか真実味がない、、

 それよりも、懐かしさや、

 各所で停滞せざるを得なかったものが、、

 あるここでは ただ さらさらと流れるなどの、、

 あるあたりまえの変化、、

 ここにいる私に起こるあたりまえの変化の方にこそ、、

 生きている心地の良さを見る、、

 静かな夢があったら私はそこで安心して眠ることが出来る・・・