<1889>「内振、外振、胎」

 私が糸を引いてその丸みのなかへ、、

 はあ、これはなにかが掛かっているのかも分からないね、、

 ずっとこの辺りを探ります、

 複雑な響きなどをそこにいくつも貰い、、

 そのままに絡まって来る、

 あれこの絡み方でどこまでも来るね、

 なにごとだとそこでひとりでさわぎながら、、

 あああらわれたあらわれた、

 いま肌にあらわれた、

 かたまりを見ながら、、

 そのかたまりに静かに身体をつけながら、、

 幾度も生まれる、

 幾度も揉み込まれて生まれる、、

 あたしが放たれ、

 どこまでも線をかけ、、

 いやあ なにここまで揺らいでくるものごとに、、

 静かに身体をつけていたと思うと・・・

 

 ひとつひとつがほどけて、、

 ああ、あらためて集合だったのだとひとり独りつぶやく、、

 あれこの震動に続いて、、

 ただかたまりとして生まれて出てきたのだった、、

 うごめいて、

 様子があたりまえにここの物事へ散らばる、、

 どこから熱、

 どこから放恣、、

 どこから回路、

 どこから宇宙を作り、、

 どこで熱を出して揺らいでいるのか、、

 私には見当もつかないのだが、

 どこから晴れて、

 どこかへ去り、、印象をここにつけて、、

 あたらしい傷のなかで生きてくる、

 ああ、あなたが話していた、

 その場所に来て、、

 私は驚いている・・・

 

 時々のその勢いが、、

 ここへ彫り込まれて、

 今に肌の上へ、ずら、ずら、と並んだ、

 辺りが暗くなったとき、

 道をひとつ、ふたつ、、奥へ入れ、、

 そこでは誰もが声を潜めている、、

 私はここの声ではないというフリをしている、、

 さあついてきなさい、、

 あなたは沈黙して、

 新しい印を受ける、、

 人から僅かに外に出たよ、、

 こんなものが出たよ、

 あなたが、熱だから、すごく、

 とても、熱だから、、

 こんなものが増えたよ、、

 そのまま、まっすぐに入ってきてくださいよ、、

 あたしは種を手に持って、、

 また角をひとつ、ふたつ、、逸れる、、

 さわぎのなかに帰って来、言葉を、仕草を、つげる・・・