<1901>「暗室の細い胞子」

 いまそこを探るたくみなさわぎがあって、、

 私は額をつけた、

 身体を浮かべ、、

 もののなかに明らかに続き、、

 逸れて、逸れて、、

 またいちりょうその雑記のなかに生まれる、、

 いちてんから落とし、、

 そのものを通し、、

 今に晴れているさま、

 そこにまとまっているさま、、

 なに、確かめおいたのか、、

 得たのが身体なのか、

 いくつ回転する、、

 いくつその方途を見出す、、

 いつまでも液になって垂れて、、

 さあ揺れて、さあ新たになってこい、、

 あたしは地面に触れる、

 地面を叩いて、、

 はねかえり、響き、、しびれ、、

 この内容に同化するのだろうか、

 静かに希望にいまつちの量をつけて、、

 あたしは発話する、

 胞子が話す、

 ばらばらに吹き飛び、付着し、、

 またつちのなかで産む、、

 白い日の記憶としての糸だ、、

 たれか、、

 ものもここでは燃されない、

 静かだ、、

 くらいくらいその呼吸のなかにいて、、

 あなたがさわやぐ、、

 ほうといういちりょうの声も抜ける、、

 風だのなにだのとなり振動して、、

 いまここへくだれ、

 ながれこめ、、

 いまはふとった状況のなかにぞろぞろと来、、

 さわぐから、、

 あれあのリズムはどこから来て、

 ちぎれた身体のなかにはいって来てはほうと呼ぶから、、

 ほうとからだは生まれるから、、

 

 巡るつちに、、

 あたしは次々に染みながら立っている、、

 水の人よ、、

 あなたは楽しい呼吸ですか、、

 さて、嬉しい呼吸なんですか、、

 そんな問いに、、

 あなたは自身のなかに残ったつちのかたまりを、からからと振ってこたえる、、

 ええ、えい、、

 わたしはこの平面のなかで、、

 自身が盛り上がるのをじいっと見つめるだけです、、

 つちを持って、、

 このどこまでもひろい場所に次々と白い糸をのばしていって、、

 生まれるだけです、、

 正味、こぼれるだけなのです、、