<1919>「付き合い」

 ははあ、そう、それで、私は垂れたの、、

 重たい時刻に、

 いまひとつの装いになって、、

 出てきたのよ、

 あなたの表情がこれでどこへ向かうか、、

 私は知らないのだけれども、

 ひとつ、さわぎ、揺らぐ、、

 そのことを知らされた・・・

 私は彼方へその姿のままで出て来る、、

 なんとこぼれるんでしょう、

 浮いているみたい、、

 ここで物事が出来上がっていく、

 というより、、

 日々の付き合いをしましょう、ということなの、、

 付き合いは続く、、

 あなたが好きだとか嫌いだとか、、

 気持ちが乗るとか乗らないとかにかかわらず、

 付き合いは続くの、

 

 運命、というと、

 最初から最後の地点まで一本の線が引いてあって、

 そこから動かせないことのようなイメージを持っていたの、 

 だから、

 運命などないというか、それは何かがそうじゃないという気がしていたのだけれど、、

 そうではなくて、

 自分が積極的に選び取ったとも言えず、

 かといって無理やり押しつけられた訳でもない、

 時間や、場所や、出来事や、

 諸々のものとの付き合いが、

 ここまで続いてきていて、、

 それは可能性としては他の道を辿る可能性はあったにせよ、

 現実にはこれ以外のものにはならず、、

 関係が刻まれて離れることが二度とないものを、

 運命と言うのだということがだんだんに分かってきた、、

 だからそれになるしかないというか、、

 私は地面を求めてふらふらするのではなく、、

 ここに地面があって何だか関係が出来てしまった、、

 それも随分長いことになってしまった、を、、

 掘るということなんですね、、

 

 運命ということがだんだんに分かり始めると、、

 付き合いということもなんだかゆっくりですが分かり始めてきました、、

 そういえば、、

 これが自然の、、

 なんの違和感もないと思える関係が出来上がっていった人たちは、、

 なんの苦労も、積極的な態度も必要なく、、

 本当に自然に付き合いが始まって、続いたのだった、、

 人間は自分の意識で考えているよりもっと運命をつらまえるのが上手いのかもしれません、、

 何か話さなければな、などと一度も考えたことがない、、

 世間話をする必要もない、、

 そういう線に乗って、、

 私は生きてきたのだということを確認します、、

 秘密というのはなんにもないようにも思うし、、

 そこから掘れば掘るだけ、あちこち秘密なんだと考えるときもある・・・