<1928>「水の下へ」

 随分と、こわいところにいるのだと思った、、

 私は、前のめりになるのが疲れるのを知っていたから、、

 真下へ着実に、体重をかけるようにした、、

 身体は筒ですね、、

 とてもこの移りは軽い、

 まったくくらく出来上がったところに、、

 あなたのそのおそれそうな表情が出る、、

 して、ひとつを掬う、、

 私には言葉がなかった、

 地面に、張りついたままで、ふるえていた、、

 くれるな、とも、

 くれろ、とも言わない、、

 ひとつの気がさらに流れて、、

 この揺らぎの激しさはちょっとどこまでを射程にしているか分からなくなってくる、、

 

 あたしは歩行を用意していた、、

 なにだ、ここまできたら、、

 そのあなたのあけひろげな時間に、

 しっかりと食い込んで行こうじゃないか、

 と思っていた、、

 剥がれた人はここまで来るよりほかないのですよ、、

 あなたはこの水面まで、

 なかがのぞかれるところまで来てご覧なさい、、

 私は風に立つのではないのですか、

 ええ、立つのですが、、

 それはこの水面下でのことなのですよ、、

 こわいくらいに何も浮かばせない表情で、

 わたしを見つめるねあなたは、、

 どこまでも行くのかなどという覚悟を問うような、、

 そんなことはいたしませんけれど、

 ここに来たからにはあなたは根を張り、

 スロオモオで、

 どこまでも下へ、下へ、、

 あるやなきかの振舞いをさわりにゆきます、、

 どうしたことだ、、

 ここは声のない場所、、

 わたしを探れ、、

 懐のなかがなにかであったかい、、

 それは静かで、、乾燥していた、、

 私はそのなかの水の通りまでをも歌う、、

 

 たれかからもらったその手の、

 脈を歌い、、

 ひとところでおそれるの、かなと、かなと、、

 あたしはどこへこの回転を持っていく、、

 いまにそのような花の賑わいが、

 あたしの前に当たり前にみえて、だね、、

 この輝きを撫でる、、

 ずっとそこから沈んでだね、、

 あれはその混ぜた日の仕方に、、

 とく見えて、、

 この中心線にもその日の驚きを混ぜなさい、、

 あなたは揺らぐけれども、

 揺らいだままでそこへ投げ出されるだろうけれども、、

 ひとつここに当てて脈を取りなさい・・・